映画 伝 承 -Transmission - 撮影地資料

 ■撮影地資料■





全体の構成は、仏教の五大要素 地・水・火・風・空 を基に、下記5章から成る

○プロローグ(序章)
○地と水の章 
○火の章
○風の章
○空の章‥‥‥マンダラの宇宙、火の祭典、火の階段
○エピローグ(最終章)

主だったロケ地

・ラダック‥‥‥‥‥‥‥インド領
チベット・スリナガル‥‥‥‥インド・カシミール
・カトゥマンドゥ‥‥‥‥ネパール
・ルンビニ‥‥‥‥‥‥‥ネパール
・タイ






§ プロローグ(序章)

    天界の門の内より老僧が出てくる。
    色々なシーンが挿入される。
    老層の目、仏塔の目、鳥の目、壊れた仏塔から天界の門
    ※回想か 又は、予見か
    ・天界の門‥‥‥‥アルチ・ゴンパ(ラダック)

§ 地と水の章

    ラダックの乾いた大地を流れる河(インダス河)
    仏像(池の中に横たわるヴィシュヌ神=仏陀)
    ※生命の芽生え
    ・ブッタニカンタ(ネパール・カトゥマンドゥ)
    カシミールの緑豊かな水辺
    *水面を流れて行く視線
    *透き通った水、その中に静態する魚
    *ハスの花(蓮花)、ハスの葉の上を転がる水
    *ゴンパ(神の家)
    *仏像に戯れる鳥
    ※純粋‥‥‥‥汚れ無き状態

§ 火の章

    デュア(バターランプ)を置くシーンから始まる。
    *魂の灯火(誕生)
    僧侶(チニヤ・ラマ)の祈り
    *命の炎を諭すかの様に、魂への語り。
    凧のデザイン‥‥待ち受ける傷害、あるいは 誘惑か
    少年僧(アントゥク)の旅立‥‥‥‥小さな門を潜る
    *天界の門を出てきた老僧の生まれ変わり(転生)
    *凧を背負う(人生の重荷か、業、あるいは欲か)
    *少年僧と老僧が時間と空間を越えて見つめ合う
    *鳥を放つ

§ 風の章

    仏像を撫でる風‥‥‥‥衣のはためき
    鳥の目、仏塔の目、烏の面を被った少年の目
    タルチョー(経文の書かれた布)のはためき
    *タルチョーに書かれた経文が、風に運ばれ、
      社会へと広がり、また、天へと登って行く
    双子の姉妹(アングモ)が宝貝を拾い、音を聞く
    *祈りの声か、風が運ぶ経文か、
    *なかなか聞こえないが、最後には気づく
    木に引っかかった凧
    少年僧(アントゥク)‥‥‥‥凧上げ
    少年僧(カラスの面)‥‥‥‥鳥を放つ

§ 空の章

    マンダラの宇宙
    *仏塔の目
    *天界の門の前で、老僧が印を結ぶ
    ・印‥‥指を組み合わせ、悟りや誓願を表す
    *雲の流れ、時の流れ
    *僧侶の祈り、僧侶達の祈りの合唱、人々の祈り 
    *仏塔、デュア、仏画、マンダラ
    火の祭典
    *タイの火祭り
    *魂‥‥‥‥天界へと向かう魂の行列か
    *六道輪廻の審判か
    火の階段
    *鏡の凧を背負った少年僧がデュアの置かれた
         階段を登って行く
    *天上界への上昇か
    *仏塔の目
    ・スワイヤンブナート(ネパール)

§ エピローグ(終章)

    ルンビニ(釈迦生誕の地)
    *太陽 
    *菩提樹‥‥‥マヤ夫人がこの木にもたれ掛かったところ、
           右手の脇腹から釈迦が生まれたと伝えられる。
           その後、釈迦はインドのブッタガヤの地で、
           菩提樹の下で悟りを開き、仏陀と成ったと
           伝えられる。 
    *菩提‥‥‥‥悟りの境地、死後の幸福
    天界の門
     *少年僧が天界の門へと辿り着く
     *最初、天界の門より現れた老僧へと変わる
     *老僧は、再び天界の門を潜り、扉を閉ざす







(制作模様の詳細はカメラマン:鈴木正見氏による「伝承」の製作背景を巡ってへ)