映画「梅香里(メヒャンニ)
<ゆふいん文化記録映画祭>のオープニングで完成記念試写!

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 映画「梅香里」は、全国の皆さんの支援と協力により、2001年5月最後の編集作業を無事終了。2001年5月24日、大分県湯布院町でひらかれた『ゆふいん文化・記録映画祭』のオープニングプログラムとして、完成記念試写会を兼ねて初公開上映されました。会場はほぼ満席の約200人が席を埋めました。
 映画上映後の「西山監督トーク」には、韓国から全晩奎(チョン・マンギュ)さん、鄭柚鎮(チョン・ユジン)さん(通訳:桑江博幸さん)をゲストに迎え、映画や現在の梅香里の状況に関連して、活発な質疑応答が行われました。



 ゆふいん文化・記録映画祭のオープニング作品として、「梅香里」の上映が終ったとき、ゲストとして観客席にいたこの映画の主人公、全 晩奎(チョン マンギュ)さんの手を私は握っていた。彼ははにかみの表情で、手を握り返した。
 アメリカの射爆場と化したときから、梅林の香る海辺の里は戦争地獄へ突き落とされたが、国家保安法のもとで長年にわたってその実態が伝えられることもなかった。全さんをはじめ、梅香里の人々の孤立感はいかばかりのものであったろうか。
 想像を絶した苦難と不屈の抵抗を、しかし全さんは声高には語らない。静かで淡々とした話しぶりに、暮らしに根ざした闘いの勁さ
(つよさ)がかえって浮き彫りとなるようである。
 アメリカ大使館前で抗議に立つ全さんに、通りすがりの女性が声をかけるシーンがある。「あなたの韓服はいいですね。スーツなんか着ないで下さいよ」というのだ。偶然にもこんなシーンをとらえてしまうところが、記録映画の妙というべきだろう。
 梅香里の漁師、全さんは、いつも韓服姿である。

松下竜一(作家)    





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 ゆふいん文化記録・映画祭での上映に先だって、
崔善子(チェ ソンジャ)さんが本場韓国のキムチ作り教室開催
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 5月24日の「ゆふいん文化・記録映画祭」での「梅香里」初公開を翌日に控えた23日夜、全晩奎さんのお連れ合いの崔 善子(チェ・ソンジャ)さんの自慢のキムチ料理教室が行われ、地元を中心に約40人が参加しました。
 夜7時から始まった料理教室は、通訳兼料理アシスタントの鄭育子(チョン・ユッチャ)さんとの息もぴったり。参加者も熱が入って夜10時近くまでほとんど全員が最後まで参加して、善子さんの説明に耳を傾けました。
 このキムチ教室、日頃、基地問題の集会などでは顔を見ない地元の人たちがたくさん参加してくれて、これをきっかけにして、映画「梅香里」の上映も見に来てくれた人たちがたくさんいました。


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 98年より米海兵隊による実弾砲撃演習が強行されるようになった本土5カ所の演習場の一つ、大分県日出生台(ひじゅうだい)演習場の周辺住民たちが、同じ米軍問題を抱える沖縄や韓国、梅香里の住民たちと交流を重ねてきた中から、福岡在住の西山正啓監督とともに共同で映画の製作上映を企画。
 これを実現するために結成した(製作上映)実行委員会です







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